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クレイン・トータス新聞

トータス新聞1面記事

自然に恵まれた学校

2022-08-01
新聞
 私は袖ヶ浦市のドイツ村がある平岡地区に住んでいます。この地区は広域であることもあり、小学校が2校あります。平岡小学校(以下本校)と子供が通った幽谷分校(以下分校)です。
 今回、思い出話と共に分校についてご紹介したいと思います。
 幽谷分校(ゆうこくぶんこう)と聞くと幽霊の幽を連想する方もいますが、奥深い静かな谷間に設立したことから名付けられたそうです。確かに現在も山林に囲まれ、田畑が広がり、蒸しの音や鳥のさえずりが心地良い長閑な所です。
 分校は1年生から4年生まで在籍し、5年生からは本校へ進級する珍しいシステムです。
 子どもが通っていた頃は、全校生徒合わせても20人前後の児童でした。上級生が下級生の面倒をよく見て、学年関係なく仲の良い兄弟のような家庭的な環境でした。
 分校ならではの行事としては、5月に行われる運動会です。全ての競技については、少人数のため、全学年で行います。特にリレーは、1年生からスタートをし、4年生がアンカーを走り大変盛り上がりました。また、先生・保護者競技も何種目かあり、子供達以上に張り切って参加しました。メインと言えば、恒例となっている全学年による一輪車ダンスです。この日の為に、休み時間になるとグラウンドで手を取り合いながら練習していたそうです。1年生は前でポンポンを持ちながら可愛らしい姿で踊り、後ろでは上級生が一輪車に乗って華麗にダンスを披露します。毎年趣向を凝らした一輪車ダンスは楽しみでしたし、一生懸命頑張る姿に胸が熱くなりました。
 また分校周辺には現在もホタルが生息しています。5月末から6月初旬はゲンジボタル。6月中旬から7月にかか手は、ヘイケボタルが見られます。この頃になると、地区の皆さんは夜になってから集合し、2キロ程の道のりをホタルを鑑賞しながら歩くホタルウォッチングの行事があります。道沿いの少し離れた所に、竹やぶの際を小川が流れ、その茂みの中から光るホタルが見られます。神秘的な姿に魅了されてしまいます。さらに分校ではその時に数匹のホタルを採取し、自然環境を守り続けようとホタルの繁殖活動も行っています。卵を産ませ成虫へと育て、放流をしています。
 飽きになると作物の実りを感謝する「幽っ子まつり」が行われていました。近所の方々、保護者が招待され、子供たちが集めたどんぐりや数珠玉、松ぼっくり等で遊び道具を作り、縁日を開いてくれて楽しい時間も過ごしました。
 3月になると4月から本校に進級する4年生のためのお別れ会が行われます。先生方からは暖かいメッセージや4年生の成長ビデオを作成してくれたり、下級生からは演劇や合唱、保護者全員による合奏、合唱と素敵な会を開いてくれます。温かい雰囲気の中ですが色々な思いが溢れ、涙なしではいられません。
 分校の素晴らしさがお分かりいただけましたか?しかし、残念なことに児童減少により来年4月から本校統合が決定しました。分校は、設立してから140年以上の歴史ある学校です。以前から幾度となく統合の話はありましたが、市・学校・地域の方々が存続のために色々手をつくしてくれていましたが、滔々、存続が難しくなり今回の決定となりました。
 自然に恵まれ、地域の方々に支えられ、アットホームな素晴らしい学校が閉校になることは残念でなりませんが良い思い出として心に残ることと思います。
 地域の子供達も皆様のご協力のもと、安全でのびのびと楽しい学校生活が送れることを願います。
調理師 石塚 和美
医療法人社団得心会
〒290-0511
千葉県市原市石川1078
TEL.0436-88-4500
FAX.0436-88-4002
・介護老人保健施設クレイン
・クレイン通所リハビリテーション
・クレイン訪問リハビリテーション
・鶴舞訪問看護ステーション
 
社会福祉法人鶴心会
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