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クレイン・トータス新聞

トータス新聞1面記事

糖尿病と私

2019-08-01
バナナパウンドケーキ
 私は、トータスで調理師として働いています。ある日のこと、非常に喉が渇き、トイレに行く回数が頻繁になりました。急に体調が悪くなったので、かかりつけの病院で診察してもらったところ、すぐに血糖値を測り始めました。普段の血糖値が、高めではあったので不安になりました。その不安は当たり、医者に数値が測れないと言われ、すぐに入院と告げられました。
 翌日、自宅の留守番電話に医者から「血糖値が千を超えている。紹介状を書くので入院するように。」とのことでした。私は、お休みを頂き、紹介状を持って、すぐに入院しました。入院先の病院で、「死んでしまってもおかしくない数値だ。」と言われ、驚きました。自分でも気にはしていましたが詳しくは知らなかったですし、対策も出来ていませんでした。
 入院するとすぐに食事制限が始まりました。「食事制限」と聞くと少量を思い浮かべますが、実際に出された量は普段食べているご飯の量より多く、食べ切れませんでした。主治医に相談すると、ある程度の量を食べないと痩せないと言われ、驚きました。違和感はありましたが食べるように心がけました。
 入院して2週間が経過しましたが、思うように体重は落ちませんでした。結果が伴わない私に、「隠れて何か食べているんじゃないか」と疑われてしまいしたが、そんなことは全くなく自分でも不思議でした。
 3週間目。やっと血糖値が100台に落ち始め、退院の目処が付いたので1泊ではありましたが外泊の許可が降りました。。久しぶりの自宅でゆっくり出来たのが何より嬉しかったです。しかし、自宅へ戻ると、病院では禁止されていた甘いお菓子やビールが…。誘惑に負けそうになるも、ここはグッと我慢をし、病院へ戻りました。
 病院へ戻るとすぐ聞かれたのは、甘いお菓子を食べたりお酒を口にしていないかと言うことでした。少し動揺しましたが、これは自宅に戻っても、きちんと制限出来るか試す外泊だったんだなと思いました。その後、無事に血糖値も下がり退院が決まりました。退院時、栄養指導を受けましたが、その後の食生活に役立ちました。なかでも糖尿病の食事制限値、80キロカロリー分の模型を見せてもらったのが良かったです。病院の売店で糖尿病の本を買い、載っている食材の写真を見ても大きさが分かりづらかったのでとてもためになりました。しかし、退院して1ヶ月位で体重が落ち始めたので、久しぶりにお菓子を食べても大丈夫かなあと思って、洋菓子を食べてみたところ、血糖値が2百を超えてしまいました。やっぱり食べてはいけないんだと残念に思い、そして洋菓子はカロリーが高いと改めて知りました。でも好きな洋菓子が食べられないのは辛いので、低カロリーの洋菓子を自分で作ってみようと思い、低カロリーにするには代替が必要なので、色々試してみました。初めは、クリームチーズの代わりに豆乳と豆腐を使用し、作ってみると豆の香りが気になり、その香りを消すために色々試行錯誤をし、その中でコーヒーを利かせてみたら意外と良く出来ました。最近では、コーヒー以外にもフルーツジャムを混ぜてみたりもしています。もちろんジャムも手作りです。砂糖を使わず、オリゴ糖を使用してカロリーを抑えて作ります。
 自分で作った洋菓子を病院の栄養課の部長のところに持って行き、食べてもらったら好評を得てとても嬉しかったです。最近はバナナパウンドケーキを作ったりもしています。トータスの職員にお裾分けをして感想を聞いたりして、これからの低カロリーの食事を低価格で作れるよう日々勉強していきたいと思います。
 トータスの食事は管理栄養士の作成する献立のもと調理をしていますが、自身の持病からも味付け等を気を付け、健康的でかつ、美味しい食事をご利用者へ提供したいと思います。
調理師 仲村公男
医療法人社団得心会
〒290-0511
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TEL.0436-88-4500
FAX.0436-88-4002
・介護老人保健施設クレイン
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